令和7年から日本のコメ、あきたこまちやコシヒカリが放射線育種から交配させたものに順次変わっていきます。危険なのか安全なのかまだ誰もわかりません。放射線育種はすでに多くの品種で実証済みなのは事実です。いい点、悪い点両方ありますがどちらにも偏り過ぎず人間の持つバランスを保つ力を信じて下さい。意識させすれば保つ力は誰にでも発揮できます。
ここではいい、悪いを結論付けてどちらかに誘導するつもりはありません。
事実を知って選択する一助になれば幸いです。
余談ですが、あきたこまちRのRってなんでしょうか?
「Type-R」「Reiwa」「Radiation」「Radioactive」のどれかと推測しています。
はじめに
あきたこまちRという名前の新しい種類の米が最近、話題になっています。2025年から日本の主要な米生産地である秋田県は、ガンマ線照射による放射線育種から交配(7代ほど)させた交配育種に変更することを発表しました。加えて兵庫県もコシヒカリで同様の交配育種(コシヒカリ環1号から6世代以上かけた育成品種)を進める動きとなりました。その背景となるガンマ線照射と交配育種のリスクと利益について説明します。また、人間のバランスの力を信じることについても考えてみましょう。
ガンマ線照射とは何か?
ガンマ線照射は、放射性物質から発生するガンマ線を生物に照射することで、その遺伝子に突然変異を起こし、新しい特性を生み出す方法です。これは放射線育種の一形態であり、農作物の中でも特に米においては数十年にわたり実践されてきました。その他果物、花、野菜なども実証済みです。
※交配育種であり放射線を照射して育成しているものではないとこを知って下さい。1代目が放射線を照射しているものです。
放射線育種のリスク
放射線育種には、遺伝子を傷つける可能性があります。これは、放射線がDNAの鎖を切断し、細胞がこれを修復する際に誤りが生じることがあるからです。この結果、有害な突然変異が生じることがあります。したがって、放射線育種は、しっかりとした評価と管理が必要です。そういった評価の中で評価していない事や都合の悪い結果などは公表されない事も事実です。癌がなぜこんなにも多いのか?癌はあらゆるものによって引き起こされます。これが原因だと断定できるテクノロジーはまだ無いことも事実です。
交配育種とは何か?
交配育種は、異なる品種や種間の間で自然に起こる交配を人間が管理することにより、新しい特性を持つ個体を作り出す方法です。いわゆるブリーディングです。この方法は自然界で広く行われており、農業においても長い歴史を持っています。
交配育種の利益
(性善説を前提に言うと)交配育種の最大の利点は、その安全性です。放射線育種は、50年以上も前から多くの農作物の品種改良に用いられ、自然界でも起きる突然変異を利用した一般的な育種法です。
自然界で普通に発生する交配を人間が管理するだけなので、遺伝子に損傷を与えるリスクはほとんどありません。また、交配育種では、目的の特性を持つ個体を選択して育成することが可能です。これにより、効率的に新しい品種を育成することができます。
虫に強い、水害に強いなどといった大きな利益を享受しているのも事実です。人間が管理することによって人間に都合の良い品種を数々生み出してきました。収穫量が大幅に増えたのもこのおかげです。
交配育種のリスク
しかし、交配育種にもリスクがあります。異なる品種や種間の間で交配を行うと、予期しない特性が現れる可能性があります。これは、遺伝子が組み合わさる新しい方法によって新しい特性が生じるためです。また、摂取すれば特定の病気になる。体調不良になる。など意図的に作成することも可能です。したがって、交配育種もまた、しっかりとした評価と管理が必要です。
あきたこまちRとは何か?
あきたこまちRは、秋田県が育成した新しい米の品種で、ガンマ線照射による放射線育種から生まれたものを交配し完成したものです。この新品種は、カドミウムという有害な金属をほとんど吸収しないという特性を持っています。
あきたこまちRの利益
あきたこまちRの最大の利点は、そのカドミウム吸収性が極めて低いことです。これにより、カドミウム汚染の影響を受けにくい米を生産することが可能になります。また、出穂期や成熟期、収量性や品質等は「あきたこまち」と同等で、基本的にこれまでと同じ栽培方法で問題ないことで農家の負担が下がります。恐らく一番の利益はEUなど世界への輸出が可能になることでしょう。
あきたこまちRのリスク
しかし、あきたこまちRの導入にはリスクも伴います。新しい品種の導入は、生態系に影響を与える可能性があります。また、新しい品種が市場で受け入れられるかどうかは、まだ不明です。自然界の土、虫、他の植物への影響は未だ未知数です。
あきたこまちRはマンガンの吸収能力が低下していることから、一部の秋落ちしやすいほ場では「ごま葉枯病」の発生に注意が必要となります。
マンガン不足で起こりうる病気としては骨格異常、糖質の代謝障害、脂質代謝異常、生殖機能低下、運動失調、皮膚代謝の異常などが起こる可能性があります。
人間のバランスの力を信じる
私たちは、ガンマ線照射と交配育種のリスクと利益を理解し、それに基づいて決定を下す能力を持っています。また、私たちは自然と共存する方法を学び、そのバランスを守ることができます。これが、人間のバランスの力です。だからこそ、あきたこまちRへの切り替えが、私たちにとって健康と環境を守るのかその逆なのかは各々が評価し判断して下さい。皆それぞれバランスを保つ力は備わっています。闇雲にいい!わるい!と他者の意見に流されない様にしてください。
個人的おもうこと
一番憂慮すべきことはこのような事実を一般的に広く知らされていないことです。
インターネットによりある程度リアルタイムで情報は得る事が出来るようになりましたが、まだ生産者や一部の人間しか知りません。現在、国内で生産される多くの水稲品種が、放射線育種由来となっています。さらに、大豆や野菜、果樹等でも様々な品種が育成され、一般的に流通し食べられています。(補足で記述します)
また、自家採取も非推奨で毎年種子を購入。自家採取ではカドミウムの低吸収性が失われる可能性があるとの事。某国で、種子を管理する会社が自家採取する農家を提訴するという事案がありますが、日本はそうならないよう祈るばかりです。
さらに今後このような育成種も普通に「あきたこまち」や「コシヒカリ」として銘柄明記されます。
「同質遺伝子品種」には前例があり、新潟県の「コシヒカリ BL」や愛知県の「あいちのかおり SBL」岐阜県の「ハツシモ SL」は県単位で元品種から品種の転換が行われ、いずれも元品種と同じ銘柄で流通しています。
直接DNAを改編しているわけではないので「遺伝子組み換えでない」「有機栽培」と表記出来ます。アレルギーや体質に敏感な方々にとっては死活問題になりうるのにイメージの問題でこうすることにしたのでしょう。
国際的にカドミウム低減が叫ばれておりカドミウムに絞った対策で場当たり的な雰囲気も感じます。カドミウムはイタイイタイ病を引き起こすとも言われて低減させることは寿命も伸ばすことにつながるもの事実です。カドミウムが含まれる食品としてコメ、小麦、大豆、野菜、肉、魚と多岐にわたりますが、日本人のカドミウムの1日摂取量の約4割は米から摂取されていると推測されています。そこを変化させるのは当然であり今回吉と出るか凶と出るかは今後注視していく必要があると感じます。
皆様個人の感じる能力を活かしてください。感覚を澄ませ自分にとって良いか悪いかを判断してください。人間はいうほどポンコツではありません。もしあなたにとっていらないものであれば、必ず出そうと身体は反応します。欲しいものであれば身体が求めます。
テクノロジーが生み出すいい点、悪い点両方ありますがどちらにも偏り過ぎず人間の持つバランスを保つ力(自分)を信じて下さい。意識させすれば保つ力は誰にでも発揮できます。
補足:放射線(ガンマ線)照射や人工的に作られた品種を紹介
放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線などあり、ガンマフィールドでガンマ線を照射。
- 「梨」
ゴールド20世紀、寿新水、おさゴールド - 「りんご」
盛放ふ3A - 「もも」
ふくえくぼ - 「芝」公園やスポーツ施設
こうらいしば、ウィンターフィールド、ウィンターカーペット - 「ペントグラス」
スプリングス、チバグリーンB-2 - 「ごぼう」
コバルト早生(ワセ)、コバルト極早生、コバルト晩生(オクテ)、常豊(ツネユタカ) - 「トマト」
竜玉(リュウギョク)、佳玉(カギョク)、強力大型玲光 - 「えのきたけ」
信濃の華 - 「イ草」畳など
ひのみどり、せとなみ、ふくなみ - 「大豆」
ライデン、ライコウ、ナンブシロメ、リュウホウ、コスズ、ゆめみのり、滝姫、エルスター、いちひめ - 「小豆」
紅南部 - 「小麦」
ゼンコウジコムギ、シロワセコムギ、あけぼのもち、いぶきもち、きぬあずま - 「大麦」
早神力、ガンマー4号(キリンビール)、あまぎ二条1号(キリンビール)、にらさき二条8号(キリンビール)、カワミズキ、こまき二条(サッポロビール)、マサカドムギ - 「うるち米」
レイメイ、ムツホナミ、加賀ひかり、はなひかり、アキヒカリ、ミネアサヒ、むつほまれ、キヌヒカリ、はえぬき、夢つくし、どんとこい、ゆめあかり - 「酒米」
美山錦、雄山錦 - 「もち米」
みゆきもち、アコネモチ、きぬのはだ、たつこもち - 「新しいこめ」
はなぶさ、ミルキークイーン、ねばりごし、スノーパール、桑小町、彩(あや)、あかねふじ、あきたこまちR、エルジーシー1、LGCソフト、家族だんらん、フラワーホープ - 「巨大胚芽米」
はいみのり - その他、花(菊やバラ)も多くあります。
コシヒカリの化学物質処理で生まれたもの ミルキークイーン、おぼろづき、ゆめぴりか
補足2 資料
1世代目の照射量は40~300Gy(グレイ)で実験。兵庫県コシヒカリと同程度を示した40グレイを選び、本試験で40グレイを照射。
放射線は人間にとっての致死量の閾値が1.5グレイで、7グレイで100%が死ぬと言われます。
癌治療にあたり一般的に、1回2Gy(グレイ)という量の放射線を週5回、6週間にわたり照射します。 総線量は、治癒を目指した治療では60~70Gyが一般的です。 手術後の予防効果を期待する場合には、50Gyが標準です。
※人間と植物を同じと前提するのは間違っている※
導入スケジュール
・令和5年度 原種生産開始
・令和6年度 一般種子生産開始
・令和7年度 一般作付開始(全面切替)
秋田県公式サイト リンク
「あきたこまちR」への切替について [325KB](削除されています)